2019.11.11UP
二十四節気に合わせて心と体を整える“白露”
二十四節気(にじゅうしせっき)を意識しながら自分の内側に耳を傾け、自然の流れに沿った食事を通じて、健やかで彩り豊かな毎日をおくる、第57回は「白露(はくろ)」です。
9月8日~9月22日の白露は、夏が終わりを迎え、残暑と台風が夏疲れの身体に追い打ちをかける…そんな体調を崩しやすい時期です。その一方で、スーパーには続々と秋の食材が並び出し、「食欲の秋」にワクワクしてくるものですよね。秋の食材には色々と魅力的なものがありますが、今回は“里芋”について書きます。
里芋は、その名の通り「里」で作られる「芋」です。古くは芋と言えば里芋を指し、稲作が始まるまでは主食でもありました。薬膳の世界で里芋は芋の中で唯一、五味は「辛味」に属します。芋はほとんどが「甘味」に属し、緊張を緩めたり味を中和する作用があるとされていますが、「辛味」は体を温めて、滞ったものを追い出す発散作用があります。滞った気の巡りを良くして気持ちを落ち着かせたり、古い血の塊を取り除いて血行を促進したりという効果が期待できます。また、消化を助け、便通を促し、肌に潤いを与えると言う薬効もあるといわれており、まさに今の時期にぴったり。台風による巡りの悪さを解消したり、秋風の乾燥から身体を潤して守ってくれそうですね。
そんな里芋料理といえば、東北地方(青森県は除く)の「芋煮」があります。春のお花見、秋の芋煮会、と言われるくらい一大イベントだそうで、川辺に集まり大きなお鍋で芋煮を煮て、みんなで楽しむのだとか。主な材料は、里芋・肉・きのこ・ごぼう・こんにゃく・長ネギ。芋煮と言っても、大きく2派に分かれ、さらに各家庭でオリジナルがあるそうです。山形県の日本海側と宮城県の芋煮は、豚肉を使った味噌仕立て、山形県内陸部の芋煮は牛肉を使った醤油仕立て、この2派に分かれます。(岩手や秋田の一部では、鶏肉を使う場合もあります)そして芋煮のシメはカレーが一般的。シメのカレーを頭に置いているため、みなさん汁を飲み過ぎないように食べる段階でお腹の満腹感を調整するそうです。芋煮の具があらかたなくなったらカレールウを投入し「ごはん」または「うどん」でいただく。川を吹く秋風に秋の息吹を感じながら、みんなでお鍋を囲って芋煮を食べる。想像しただけで身も心も温まりますよね。
この秋は美味しいそうな里芋を見つけたら、芋煮を炊いてみませんか?
山形の芋煮
<レシピの詳細は画像をタップしてください↑↑↑>
参考
「からだに効く和の薬膳便利帳」武 鈴子
「山形 味の農園」WEB



