今年こそ、梅仕事

6月。
青梅が出回り始める季節です。
私にとって6月は、梅仕事の時期。

梅雨で雨が降りしきる中、家の中で梅仕事。
梅の爽やかな香りが家に充満する時間は、至福の時です。

梅仕事をしたことがない方にとっては何から始めてよいか分からず、ハードルが高いかもしれません。一番怖いのはカビが生えてダメになること。

今回のコラムでは、梅仕事をする上でのヒントをご紹介します。

青梅と完熟梅
お店に並んでいる梅は、緑色をした固い青梅、黄色くなって柔らかい完熟梅の2種類があります。梅が出回り始める6月上旬から中旬は青梅。6月下旬から7月にかけて黄色く熟した完熟梅が出回ります。

青梅は、梅酒や梅サワー、梅シロップなどを作るのに最適。すっきりとした味わいになります。完熟梅でも作ることはできますが、濁りが出て失敗しやすいので、初心者の方は青梅で作るのがおすすめです。

完熟梅は、梅干しを作るのに最適。6月上旬はドリンク類を作り、下旬以降は梅干し作りをするのが初心者さんにおすすめ。


気を付けること
ドリンク類にしても梅干しにしても、梅仕事の大敵はカビ。
時間をかけて取り組む梅仕事だけに、しばらく見ないうちにカビが生えている…なんてことがあると、とてもショック。初めての梅仕事でカビが生えてしまうと、もう次はやりたくないと思ってしまうことも。

そうならないために気を付けるべきことは、次の2点です。

①水分をしっかりふき取る
②容器は清潔にする

①水分をしっかりふき取る
ドリンク類を作るときに特に大切です。しっかり洗った梅のヘタを取った後、ヘタのくぼみに残った水分までしっかりふき取ります。

②容器は清潔にする
35度くらいのアルコール濃度のある焼酎で容器をふき取ったり、熱湯食毒をするなどします。こうすることで雑菌の繁殖を防ぐことができます。

この2点をしっかり守れば、カビが生えるリスクはかなり減ります。


作ってみよう
梅仕事初心者の方でも挑戦しやすい青梅で作れるドリンク3種について、失敗しにくい順番でご紹介します。

◇梅酒
青梅(1000g)、氷砂糖(600g)、ホワイトリカー(1.8L)で作ります。
へたを取ってしっかり乾燥させた青梅を、氷砂糖と交互に容器に入れ、最後にホワイトリカーを注ぐだけ。数日に1回容器をゆするだけで、3か月くらいでおいしい梅酒になります。アルコールが入っているので、カビてしまう失敗がほぼありません。梅酒が好きな方はここから始めるのがおすすめ。

◇梅サワー
梅酒のホワイトリカーをお酢(1L)に置き換えるのみ。
2か月ほどで飲み頃になります。水で割ると爽やかなお酢ドリンクに、牛乳で割るとトロットしたヨーグルトのようなドリンクになります。

◇梅シロップ
青梅(1000g)、氷砂糖(800g)で作ります。
青梅と氷砂糖を交互に重ね、1日に1回容器をゆすり、2週間ほどで氷砂糖が溶けたら出来上がり。水で割ると爽やかな梅ジュースになります。


まだまだ書きたいことが山ほどありますが、今回はこのくらいで。
雨がしとしと降るこの時期、爽やかな梅仕事でリフレッシュしてみましょう。


(オフィシャルメンバー:戸根みちこ)

参照:なし

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