FOODIE(フーディー)とは、美味しい時間を楽しむことに積極的な人たちを指します。レストランがお客を選ぶ時代はもう終わり。いつ、どこで、何を、誰と、どのように食べたいかは自分で決める!そんなFOODIEがこれからの食文化を作り出す未来もそう遠くはありません。
FOODIEが注目している新しい食文化について、今回は「ギー」について紹介したいと思います。
「ギー」とはインドを中心とした南アジアで古くから作られている食用のバターオイルです。私たちがいつも使っている普通のバターと違い、ギーは無塩バターから水分とたんぱく質を取り除いた食用バターオイル。不純物が含まれない最も純粋な油と言われています。
不純物が含まれないということは、つまり「腐りにくい」ということ。インドのような高温多湿の地域でも常温長期保存が可能なため、古くから人々に愛用されています。そんな「ギー」ですが、普通のバターと決定的に違うところがあるのをご存じでしょうか。それはバターに含まれる短鎖脂肪酸・中鎖脂肪酸・長鎖脂肪酸の含有率です。私たちが日常で使うバターは長鎖脂肪酸の含有量が多いことで知られており、体内に脂肪が蓄積しやすいためダイエットをしたいという人にはオススメできません。バターは比較的寒い地域で作られる食材として認知されているので脂肪を貯える食材というのも頷けます。
しかし短鎖脂肪酸と中鎖脂肪酸が豊富と言われる「ギー」はどうでしょうか。まず、短鎖脂肪酸は腸内の悪玉菌の増加を防ぎ、便秘改善を促して体内の免疫機能を高める効果があるとされています。そして中鎖脂肪酸が脂肪を分解するとともに脂肪を燃焼しやすい身体へと導きます。さらに、不飽和脂肪酸のひとつである共役リノール酸という脂肪分を含み、蓄積した脂肪を分解・燃焼・抑制する働きが期待できると言われているんです。
これだけでも素晴らしい効果を見せてくれる「ギー」ですが、健康に良いだけでなく女性に嬉しい美肌をつくる栄養素も豊富に含まれています。その代表が、皮膚や粘膜を丈夫にして老化を防ぐ「ビタミンA」と抗酸化作用がある「ビタミンE」。まさに美容と健康の強い味方なのです。太る、身体に悪いイメージを持たれていた「油」ですが、近年ではオリーブオイルやココナッツオイル、アボカドオイルなどが認知され、ヘルシーオイルとして見直され始めました。
生産に偽りのない良質な油が美容と健康に必要不可欠であることは、もはや世の中の常識となりつつあります。流行に敏感で新しい物が大好きな海外セレブやモデルたちも注目している「ギー」。その中でも天然の良質な牧草を食べて育った牛のミルクから作られる【グラスフェッド)のものは、エネルギーとして消費されやすく、体に溜まりにくい不飽和脂肪酸が多く含まれています。最上位のランクになると、オーガニックのグラスフェッドを見つけることができますので、興味のある方はぜひ探してみてください。
体内に取り入れることで健康や美容への期待ができる「ギー」をご紹介しましたが、どのようにして食べると良いのでしょうか。一般的にはバターと同じ感覚で料理に使うのが良いとされていますが、お菓子作りにも最適です。その他にも、コーヒーに入れたり野菜につけたりと幅広く使えます。糖質制限ダイエットをしている人にはエネルギー不足解消にも適しているそうですよ。
ただし、あくまでも油なので食べ過ぎは禁物です。美容健康効果を狙うのであれば、まずは今まで使用していた油をギーに置き換えるところから始めましょう。「ギーを食べる=痩せる」というわけではありません。油はカロリーの高いものです。正しい知識を身につけて上手に生活に取り入れていきましょう。
食用というだけではなくアーユルヴェーダにも使われていることからボディケアにも有効される「ギー」。保湿だけではなく傷跡のケアにも良いとされ、インドでは昔から傷の治療にも使われていました。健康に、美容に、身体ケアに…。さまざまな効果効能が期待できる万能オイルを生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。
出典: MODELPRESS(WEB)
ネタCAFE(web)
生活情報(WEB)