家庭でできる食育とは

食べることは生きること。

小さいころに食べたものは、血となり肉となり、その子の体を作り上げていきます。また、小さいころに身に着けた食の知識やマナーなどは、その子の中身を育てていきます。

小さいころに身に着けた知識は、大人になってもずっと役立つ宝物。

「食育」という言葉をよく聞くようになりましたが、実際に何をしたらいいのか迷われている親御さんも多いかと思います。日々当たり前にやっていることが、実は食育になっていることも。

■一緒に買い物に行く

一緒に食材を買いに行くのは、最も簡単な食育だと考えています。お店に行くと、その時の旬のものがずらり。それらを見ることで、旬のものを知ることができます。旬とは何か、といった話もしやすいですね。

そして、一緒に食材を選ぶことで食材の選び方も学ぶことができます。

「ピーマンはヘタのあたりがピンと張っているものがいいんだよ。」

「きゅうりはトゲがあるものは新鮮なんだよ。」

「魚は目が濁っていないものを選んでね。」

「お肉から出ている汁はドリップというもので、たくさん出ているものは劣化しているからあまりよくないよ。」

お店に入ってから出るまでに、そんな話がたくさんできます。

■切り方を変えてみる

各ご家庭にある、定番メニュー。

切り方も味付けも毎回同じようにすることが多いと思いますが、切り方を変えるだけで違った顔を見せてくれる食材が色々とあります。例えばレンコンやピーマン。縦に切るか横に切るかで、形も食感も変わります。同じ料理でも切り方や大きさを変えてみるだけで味わいが変わるので子どもたちにとっては発見になることも。あえていつもと違う切り方をする、というのも実は食育になるのです。

■ご飯作りのお手伝いをしてもらう

子どもに包丁を持たせたり、火を使っての調理をしてもらうのは大変。ケガのないように気をつけないといけないので親も疲れてしまいますね。そこでおすすめなのが、玉ねぎやとうもろこしの皮むき。すぐにやらなくても調理に影響しないようなものを預け、キッチンの片隅でやってもらっていましょう。

「どこまでもむけるけど、どこがゴールなの?」

「ひげがいっぱい。これは食べられるの?」

こんなやり取りを通して、また一つ学んでいきます。

子どもたちが食材について興味を持ったら、少しずつ栄養バランスについても話していきましょう。正しい知識を幼少期から身に着けることで、あふれる情報の中から何が自分に合っているかを適切に判断できるようになります。食育というのは、まさに生きる力を身に着けるためのものなのです。

簡単なことから始めるおうち食育、始めませんか。

参照:五感で学ぶ食育ガイド キッズキッチン(かもがわ出版)

(オフィシャルメンバー:戸根みちこ)

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