「熱中症に気を付けて」

7月です。この時期に気を付けたいのは、なんといっても熱中症。熱中症はその場で体調が悪くなるだけでなく、後遺症に悩まされるケースもある重大な病気なのです。熱中症は水分補給が大切とされていますが、今はさまざまな熱中症対策グッズが出ています。今回はおすすめグッズを紹介したいと思います。

〇ネッククーラー

首を直接冷やすことができるネッククーラー。体の表面近くにある太い静脈を冷やすことが、身体を冷やすには効果的といわれています。そのため太い静脈のある首を直接冷やせるネッククーラーは、体の外側から冷やせるグッズとして注目を集めており、屋外でも確実に冷やせると人気です。

ネッククーラーには、長時間にわたり冷たい電動タイプと、短時間でじんわり冷たさを感じるPCMタイプがあります。電動タイプは外気の影響を受けにくく、金属特有のキーンとした冷たさがあります。PCMは首に当たっている部分しか冷たくならないので、自分の首にうまくフィットするものを選べるかがポイント。電動のキーンとした冷たさが苦手な方はこちらが良いかもしれません。使用時間が短いので、家の中やお散歩程度の使用がオススメです。

また、近年は、布タイプのものも登場しています。冷却タオルのように気化熱を利用したものは、体温が高すぎるとあまり効果を感じません。保冷剤が入っていたり、凍らせて使うものは冷却力が強く、布ならではのフィット感があるので、一気に冷えます。ジェル状のものは肌当たりが良いものの保冷時間が短いというのが弱点。凍らせると氷になるタイプは、冷えも持続時間も優良です。

全てのネッククーラーに共通して言えるのは、肩こりの心配です。200g以上のものは、肩や首が痛くなる可能性もあるので注意してくださいね。

〇塩分飴・塩分タブレット

飴、タブレット、味もスポーツドリンク味、柑橘系や梅味、トマト味などたくさんの商品が登場している塩分補給系の商品。タブレットタイプには1錠あたり約0.1gの食塩相当量と記載されています。汗に含まれる塩分量は汗30mlで0.1gの塩分ですので、たくさんの汗を掻いたら何十錠もタブレットを食べないといけないのか?という話になってしまいますが、もちろんそんなことはありません。食事やスポーツドリンクにも塩分は含まれています。

むしろ日本人の塩分摂取量は目標値よりも多いので、普段の生活程度の汗では塩分補給の飴やタブレットは必要ありません。激しいスポーツで熱中症の危険性がある場合、厚生労働省が推奨する塩分補給をする場合の塩分濃度は0.1〜0.2%。すなわち、タブレット1錠(0.1g塩分)につき100mlの水分とともに摂取するのが推奨されています。ちなみに摂取のタイミングは運動中が良いそうです。大量に汗を掻くときは、水分と同時に直前に摂取しておくのもおすすめです。(たくさん汗をかかないであろう冬期には必要ないので、習慣のように摂取しないよう注意してください。)

熱中症は寝不足や疲れている時にもなりやすいといわれています。自分の体調をよく観察して、対策グッズを利用しながら熱中症にならないよう元気に夏を楽しみましょう。

「my best ネッククーラー」WEB

「カバヤ」HP

「日本学校保健会」HP

「EPARKくすりのお役立ちコンテンツ」

オフィシャルメンバー:滝野 香織

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