2019.11.12UP
おいしく食べるためのフードペアリングとは?
食事をおいしく食べるためには、料理自体がおいしいことはもちろん、盛り付けや色あいなどの美しさ、テーブルコーディネートなど様々な要因があります。
そして見落としがちですが、料理の美味しさにかなり大きなインパクトを与えるのが飲み物との相性。
魚介類には白ワイン、肉には赤ワイン、は分かりやすい王道の組み合わせですね。「本当にそうなのか?」と疑問を覚えた筆者が、いかの燻製を赤ワインに合わせてみたことがあります。
するとどうでしょう!驚くほどにイカの臭みが強調されて、つまみもワインも両方それはそれはまずくて、食べ合わせ、飲み合わせの大切さを学びました。「やってみよう!」と思う方は少ないとは思いますが、本当におすすめできません(笑)。
このような飲み合わせと食べ合わせのことを「フードペアリング」と呼びますので、知らなかったという人は覚えておくと便利ですよ。
ワインの種類が豊富に揃うお店に行けばソムリエの方に料理との相性を聞くことができますが、例えば焼酎や日本酒、ウイスキーやブランデー、様々なお酒がある中で相性を見極めるのはなかなかハードルが高いものです。
いつもビールの、いつもワイン、という方もいらっしゃることでしょう。
今回は、おいしい料理を更においしく食べるためのお酒と料理のフードペアリングについてご紹介します。
■フードペアリングのポイントとは?
フードペアリングを考える上で重要なポイントは3つ。
・類似性
一番想像しやすい組み合わせの考え方です。似たような香りのもの同士を組み合わせるというもの
・コントラスト
あえて違う風味のものを組み合わせることで、より双方のおいしさが引き立つもの
・シナジー
複数のものを組み合わせることによって、新しい味が生まれるもの
■料理とお酒のベストな組み合わせ4つ
◇カルパッチョ×日本酒
白身魚のカルパッチョに合わせる飲み物といえば白ワインが一般的。ここで覚えて頂きたいのが、白ワインと相性の良い料理は日本酒とも合わせやすいことが多いのです。まろやかで香りの控えめな日本酒と白身魚のカルパッチョを合わせてみてください。意外な相性の良さに驚きますよ。
◇豚しゃぶ×ワイン
「とりあえずビール」と言いたくなる豚しゃぶ。さっぱりといただける豚しゃぶは、ワインとの相性も良いとされています。ポン酢を使う時は重めの赤ワインを、ごまだれの時はミルキーさのある白ワインを合わせるとベストなバランスで味を楽しめます。
◇たこのやわらか煮×赤ワイン
さっぱりしょうゆ味の和食には、軽めの赤ワインがよく合います。魚介には合わないと思われがちな赤ワインですが、料理によっておいしくいただけます。
◇魚介のフライ×ウイスキー
レモンをギュギュっと絞りたくなる魚介のフライや牡蠣フライやアジフライ。これらは柑橘類の香りとよく合うので、ウイスキーにレモンをギュギュっと絞って炭酸で割ったハイボールもよく合います。
ご紹介したフードペアリングはごく一部の組み合わせですが、普段組み合わせないペアリングもあったのではないでしょうか。いつもの食事にいつもとは違う飲み物をプラス。毎日の食卓でのちょっとのアクセントを楽しんでみませんか。