魚離れに待った!

家で料理をするとき、「魚より肉」というご家庭が増えてきているのをご存知でしょうか。実際、2007年以降は1人当たりの肉の摂取量が魚のそれを上回っています。

元来日本人は小麦粉よりもお米、お肉よりお魚を食べてきました。ところが近年ではお米よりも小麦粉、お魚よりもお肉という流れが顕著になっています。もともと日本人に少なかった欧米型の病気が増えてきているのも、そういった食習慣の変化があると言われています。

なぜ今魚離れ?

それでは、なぜ今魚離れが進んでいるのでしょう。

◇コスト

魚は肉に比べて割高なものが多いです。お肉でしたら豚や鶏を選べば家族が満足する量を作ることができる金額を出しても、お魚だと満足できる量は買えない、といった価格帯が多いのが事実。

◇手間

下ごしらえが苦手という方は多いと思います。下ごしらえ済の魚を買っても、食べるときには魚は骨を取らなくてはいけないものが多く、小さいお子さんがいらっしゃるご家庭では手間がかかるので敬遠されがち。また、お肉だと野菜と炒めて大皿料理が作れるけれど、魚だとそうはいかずに他のおかずを考えなくてはいけないのが面倒、といった声も聞きます。

◇におい

魚と言えば焼き魚。焼き魚はにおいがきついから苦手という方もいらっしゃいます。また、魚の生臭さが嫌いという方もいらっしゃいますね。

魚のメリット

お肉の脂は冷蔵庫で冷やすと白く固まりますが、魚の脂は冷やしても固まりません。これは、体内に取り込んだ時も同じことで、トロやブリに含まれる不飽和脂肪酸のEPAやDHAは血液をサラサラにして動脈硬化を予防する働きをしてくれるのです。また、これらの成分は脳の発育にも影響することがわかっており、妊娠中にこれらの栄養素を摂取した妊婦から生まれた子どもの知能指数は、摂取しなかった妊婦から生まれた子どもに比べ高いという米国の研究成果もあります

魚のハードルを下げよう!

◇コスト

肉に対して割高感が強いのは対策が難しいですが、できる対策としては可食部を増やすこと。つまり、普段は捨てている頭や骨も食べることでボリュームが増します。

おすすめの食べ方は、魚を丸ごと低温で揚げて野菜あんなどをかけて食べること。低温でじっくり上げることで頭も骨もサクサク食べることができ、満足感のある一品に仕上がります。

もう一つは、圧力鍋を活用すること。丸のままの魚を圧力鍋で加熱すると、骨まで柔らかくなるのでお子様でも簡単に食べることができます。鰯やサンマがおすすめです。

いわしの梅煮

いわしの梅煮

<レシピの詳細は画像をタップしてください↑↑↑>

◇手間

最近は下処理だけでなく、骨抜き処理済の切り身や下味付の切り身も売っています。敬遠して食べなくなるより、このような商品を上手に取り入れていってほしいと思います。

また、実はとても便利なのが魚の缶詰。栄養素がしっかり詰まっている上に骨まで柔らかくとても便利です。そのまま食べるだけではなく、料理にも使えますよ。おしゃれなサーモンのリエット。実は鮭缶を利用することで骨も気にせず手軽に作れてしまいます。朝食やワインのお供に、おすすめの一品です。

サーモンのリエット

サーモンのリエット

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◇におい

においに対しては、できるだけ新鮮な魚を購入すること、買ったら早めに調理すること、そしてきちんと下ごしらえをすることが大切です。下ごしらえの1つは、塩を振って15分程置き、出てきた水分をしっかり拭くこと。これだけでもにおいはかなり軽減します。

2つ目は、霜降りにすること。これは、魚を湯通しして氷水に取って水分をふき取っておくということ。この2つをすると、驚くほど魚臭さが軽減します。

いかがですか?これならできそう、という点があれば取り入れて、食卓に魚料理を加えてみてくださいね。

参照:農林水産省HP

http://www.maff.go.jp/index.html

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