2019.11.13UP
七草粥の由来、知っていますか?
1月7日は七草粥の日。
正式な節句名は『人日』ですが、別名は『七草の節句』とも言われています。このような節句に食べられる料理を節供(せちく)と言うのですが、この日の節句に食べられる「節供」が七草粥なのです。
七草粥の七草は、せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ。
新しい年が明けるとスーパーにも並び出すかわいい子たち。
お正月のごちそうで疲れた胃袋を休めるという意味合いを持つこの七草、子どもの頃に一度は覚えたことがあるのではないでしょうか。
この風習は歴史がとても古く、中国から伝わり日本では平安時代中期頃に始まったと言われがあります。
七草には栄養価が高く薬草として使われていたものもありますし、縁起を担ぐ意味があるのです。ここでは七草が持つそれぞれの効果と意味をまとめてみました。
せり
その名前から、「競り勝つ」意味をかけています。血液を綺麗にし、胃腸を整える作用が期待できます。
なずな
ぺんぺん草という名前でご存知の方もいるのではないでしょうか。「撫でて汚れを取り除く」という意味合いを持っています。意外にも栄養価も高く、ミネラル、ビタミン、食物繊維がバランスよく含まれています。
ごぎょう
ハハコグサという種類の葉物です。ごぎょうは漢字で表すと「御形」。すなわち仏体のことを指し、縁起がいいと考えられています。咳、痰、風邪の予防効果もあると言われています。
はこべら
たんぱく質や鉄分が含まれ、利尿作用と消炎効果があります。
すずな
すずなはカブですが、その名から「神を呼ぶ鈴」という意味があります。消火促進、解熱、咳止め効果があります。
すずしろ
すずしろは大根。その名から、汚れのない潔白を意味します。ビタミンCやアミラーゼが多く含まれます。風邪予防や消化促進効果があります。
それぞれの効用が期待できる野菜たちですが、実際に摂取するのは少量です。栄養のためというよりも縁起担ぎの意味が強くなりますが、昔から体に良いとされていた野菜にこのような縁起の良い日を通して触れることができるのも素敵なことですね。
日本人は語呂合わせや縁起担ぎが好きな民族だと思いますが、こうして七草の意味を見てみると、それを顕著に感じます。
お粥は味気なくてキライだという方もいらっしゃるかもしれませんが、年に一度の縁起物。それぞれの意味を考えながら食べるのも良いのではないでしょうか。どうしてもおかゆはイヤという方は、塩味のあるトッピングをいくつも用意して各自で好きなトッピングを加えながら食べるのもエンターテイメント性があって楽しいのでおすすめです。
七草粥
<レシピの詳細は画像をタップしてください↑↑↑>
参考資料:
食生活アドバイザー公式テキスト(日本能率協会マネジメントセンター)