2019.11.13UP
風邪シーズンの予防と対処法
気温が下がり空気が乾燥する冬。
ウィルスの活動が活発になり、集団生活の場ではインフルエンザや胃腸炎など、感染力の強い流行病が流行り始める時期です。
家族の誰かが感染して一気に家族全滅……という、残念な話も毎年のように聞きます。なってしまったら仕方ないですが、防げるものは防ぎたいですよね。
今回は、そんな風邪シーズンの予防と対処法についてお届けします。
風邪をひきやすい状態は?
どんなに風邪が流行っても滅多に風邪にかからない人もいます。風邪をひきやすい状態というのは、免疫力が低下しているとき。免疫力を高めることが風邪予防につながります。
予防できる食べ物は?
それでは風邪を予防する食べ物とは何でしょうか。
風邪にはビタミンC、だからレモン……という連想をする方は多いのではないでしょうか。
のどが痛くなった時に飲むホットはちみつレモンは癒しの味だったりします。
風邪の引き始めや予防にはビタミンCも大切ですが、ビタミンAも欠かせません。ビタミンAには、喉や鼻などの粘膜を正常に保つ働きをします。それにより、ウィルスの侵入を防ぐ効果があります。また、ビタミンAにはビタミンCの酸化を防ぐという作用もあります。ビタミンCは酸化してしまうと免疫力を高める作用が低下してしまうと言われていますので、ビタミンAとビタミンCを一緒に摂ることが風邪予防に効果的とされています。
摂取する際の注意点は?
ビタミンCは水溶性で熱に弱いという特徴があります。
摂取しても2~3時間で対外に排出されてしまうので、この時期は毎食摂取することが大切です。
加熱に弱いため料理では摂り入れにくいとされる栄養素ですが、レンコンに含まれるビタミンCは別です。
レンコンに含まれるでんぷんがビタミンCを守ってくれるため、加熱してもビタミンが壊れにくいという特徴があります。
冬が旬のレンコンは、縦に切るとほくほく、横に切るとシャキシャキ、すりおろすとトロトロ、と、調理方法によって大きく食感が変わるのも面白いところ。
さまざまな調理の組み合わせで飽きずに食べられるので、積極的に取り入れていただきたい食材です。
今回は、風邪の時に特においしく感じるレシピをご紹介します。
揚げ餅のレンコンスープ
<レシピの詳細は画像をタップしてください↑↑↑>
では、風邪をひいてしまったときはどうすればよいのでしょうか?その対処法について考えてみましょう。
風邪をひいたときの対処法は?
発熱してしまった場合に大切なのが水分とエネルギー。
食欲がないときは粥やうどんなど、柔らかめのものでエネルギーを摂取するといいでしょう。
また、果物もこれらを補給するのにちょうどいい食材です。
せきやのどの痛みがあるときは刺激物を避けるのは鉄則。
「辛い」「すっぱい」だけではなく、「しょっぱい」「熱い」これらも避けた方が賢明です。
あまりにのどが痛くて何も食べられないようなときは、冷たいデザート類でエネルギーを摂取するのも一手です。
鼻が出るときには先述したビタミンAで粘膜を強くするのも効果的。食べ物ではネギやしょうがなど体を温めるものを摂取するといいでしょう。
このように、風邪の予防から対処法には生活スタイルだけでなく毎日摂取する「食べ物」をうまく摂り入れることが重要です。
冬の食材で元気に冬を乗り切ってくださいね。
参照
栄養の基本がわかる図解辞典(成美堂出版)