二十四節気に合わせて心と体を整える“立春”

二十四節気(にじゅうしせっき)を意識しながら自分の内側に耳を傾け、自然の流れに沿った食事を通じて健やかで彩り豊かな毎日をおくる。

第114回は「立春(りっしゅん)」です。

2月4日~2月18日頃、まさに冬本番の寒さが訪れる時期ですが、二十四節気ではこの立春から季節が始まるという「節切り」を指す言葉であり、暦上の行事。まさに「春が始まる日」なのです。立春=旧正月と思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、立春は太陽の動き、旧正月は月の動きに由来するので別物です。とはいえ、約30年に1度だけ立春と旧正月の重なる日があるそうで、次に重なるのは2038年だそうです。

今回は、2月3日の節分をテーマにお話したいと思います。

“節”を“分ける”節分は「冬と春を分ける」位置づけとされ、春が始まる前の日に邪気払いを行うという意味になります。この邪気払いに使われるのが、煎った大豆“福豆”。

古くから豆には「生命力と魔除けの呪力がある」と考えられており、これを“煎る”ことで「魔の目を射る」「火で魔を滅する」という意味につながるそうです。また、豆まきという行為は中国から伝わった「追儺(ついな)」という行事に由来することでも知られているのだとか。追儺とは旧年の厄や災難を祓い清めるもので「鬼遣(おにやらい)」とも呼ばれます。

奈良時代に伝わり、平安時代には宮中行事として定着したといわれていますが、古来日本には穀物を神に供える習慣があり、大豆も同じでした。さらに言い伝えでは、昔京都の鞍馬に鬼が出たとき、毘沙門天のお告げによって大豆を鬼の目に投げつけたところ鬼退治ができたので、「魔目=まめ」「魔滅=まめ」となったという逸話もあるそうですよ。

話変わって、節分豆に地域差があるのはご存じですか?地域によっては、大豆でなく落花生を撒く場合もあるのです。私は当たり前のように大豆だと思っていたので驚きでした。

北海道・青森・秋田・岩手・宮城・山形・長野・新潟・和歌山・佐賀・鹿児島・宮崎(全県全てではなく一部地域もあります)では、落花生で豆撒きをするそうです。落花生を撒く理由は、落花生の生産が盛んであること。

そして撒いた後でも食べられるという衛生面からの理由が大きいそうです。北海道や東北・長野など雪深い地域では、外に投げた落花生なら雪に埋もれないという利点もあるそうです。なるほど、フードロスの観点からとは納得です。

豆撒きのルールは、夜に行うこと。豆撒きのリーダーは家長、または年男・年女が行います。家の窓を開け、鬼は外・福は内と豆を撒いた後は、外に出た鬼が戻ってこないようすぐに窓を閉めましょう。そして年の数に一つ足しただけ福豆を食べます。

福豆が残った場合は、賞味期限が長いこともポイント。マルチグリルのキャセロールを使って、炊き込みご飯を作ってみるのもおすすめです。煎り豆の香ばしさで美味しい炊き込みご飯が作れますよ。毎日グリル部のレシピで紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

・福豆ごはん

<レシピの詳細は画像をタップしてください ↓↓↓>

・メープル節分豆

<レシピの詳細は画像をタップしてください ↓↓↓>



参考:「TEA LIFE」WEB

   「タマチャンショップ」WEB

オフィシャルメンバー:滝野 香織

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