もう食品ロスはしない!食材保存テク

「食品ロス」「フードロス」

これは、本来食べられるのに捨てられてしまう食品のことです。

コンビニで期限の切れたお弁当や、スーパーで売れ残った食材が捨てられているのは知っているので、食品ロスの多くは事業所が出しているものという印象はありませんか?

2017年度のデータ(農林水産省発表)によると、年間の食品ロス量は612万トン。そのうち事業系食品ロスが328万トン、家庭系食品ロスが284万トンとのことです。

この数値を見たときに、家庭から出される食品ロスの多さに驚きました。

食べ物を捨ててしまうのは、「もったいない」だけではなく、食料資源のムダ遣い、地球温暖化の進行促進などの悪影響ももたらしてしまいます。

そこで今回は、家庭でできる食材保存テクニックをご紹介したいと思います。

【塩漬け】

食材保存テクです。

調理する前にやっておくと便利なのが、塩漬け。

肉でも魚でも野菜でも有効な保存法です。

野菜の場合は、野菜の分量の1%の重さの塩を加えて塩もみにしておくこと。

ほどよく水分が抜けて保存性が高まる上に、下味がつくこと、柔らかくなることで調理がしやすい状態になってくれます。

お肉を塩漬けする場合は、お肉の分量の7%の重さの塩をもみこんでおくのがおすすめ。かなりしょっぱくなるので料理に使う前に塩抜きする必要があるのですが、味が凝縮してとにかくおいしくなります。豚肉のブロックを塩漬けしておくと、パンチェッタのような味わいになります。

魚の塩漬けは、魚の分量の1%の重さの塩を振って水分を出します。その上で水分をペーパーなどでふき取ってから保存してください。何もしないで保存するよりも味の劣化速度を遅くできます。

【オイル漬け】

チーズやにんにく、きのこなどはオイル漬けがおすすめ。日持ちするのはもちろん、味わいもアップしますし、漬け込んだオイルもおいしくいただけます。

【冷凍保存】

保存方法で頼りたくなるのが冷凍。長期保存に適していますが、間違った使用をすると食材が冷凍焼けしてしまったり、においがついてしまいます。冷凍するときに気にすべきは、できるだけ空気に触れさせないこと。お肉はタッパーのまま入れるのではなく、ラップで包んでからジッパー付保存袋に入れて保存します。袋を閉めるとき、できるだけ空気を抜くのが大切。

少ししか使わないままダメにしてしまうことの多い薬味は、冷凍保存にぴったりです。ショウガはすりおろしたものをラップに乗せて板状に保存しておけば、使いたいときにポキポキ折って使えます。パセリは洗って水分をふき取ったものをそのままジッパー付保存袋に入れて凍らせて、袋のままもめば細かくなって使いやすくなります。

環境にだけでなくお財布にも優しいフードロス対策。

冷蔵庫を開けて「あーあ」とならないように、最後までおいしく食べきりましょうね。

参照:農林水産省公式サイト

オフィシャルメンバー:戸根みちこ

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