二十四節気に合わせて心と体を整える“大暑”

二十四節気(にじゅうしせっき)を意識しながら、自分の内側に耳を傾け、自然の流れに沿った食事を通じて健やかで彩り豊かな毎日をおくる。第101回は「大暑(たいしょ)」です。

7月23日~8月6日頃、1年で最も暑い時期です。暑くても毎日の食事を考えて用意することに変わりはありません。そんな時に未来の自分を助けてくれるのが「作り置き」。私は綿密な作り置きをするタイプではないのですが、気が向くといくつかの惣菜を作り置きます。ただ夏の暑い時期は食品が傷みやすいので注意が必要ですよね。今回は夏の作り置きのポイントをお伝えします。

(1)菌をつけない

手洗いは基本。生肉や魚、野菜の土に触れた後も、石鹼で手をよく洗いましょう。保存容器にはあらかじめ除菌スプレー(食品に使用できるもの)を噴霧しておきます。私は「ドーバーパストリーゼ77」や「アイポッシュ」を使用しています。

(2)菌を増やさない

単純なことですが、気温が高いと傷みやすくなりますので、エアコンやサーキュレーターを利用してキッチンを涼しくして調理をしましょう。さらに保冷剤を利用して、作った料理をすぐに冷す準備をしておくと安心です。粗熱を取る時は保存容器の蓋はしません。保存容器の蓋に水滴がついてしまうとそこから雑菌がわいてしまうからです。空中落下細菌が気になる場合は、キッチンペーパーをふんわりかけておくとよいかもしれません。

また濃い目の味付けにすると菌は繁殖しにくくなるといわれています。ジャムや砂糖漬け、塩漬けや醤油漬けが保存食であるように、高濃度の塩分や糖分のなかでは菌は繁殖できないのです。そして作り置きの容器から料理を取り出すときは清潔な箸を使うのが鉄則。食事中の口に付けた箸は絶対に直接入れてはいけません。

(3)菌をやっつける

食材は充分に加熱しましょう。むしろ充分に加熱しない料理は作り置きには不向きです。



基本的なことですが、今一度注意して食中毒に気を付けましょう。暑いというだけで調理する気が起きないこともありますし、簡単なものやテイクアウトで食事を済まそうとすると炭水化物がメインになりがち。そうなると、どうしても身体のダルさや疲れが取れません。もし作り置きするなら、ビタミンやミネラルが豊富に摂れるお料理がオススメです。ラタトゥイユ、ひじき煮、切り昆布煮、チャプチェ、野菜の肉巻きなど野菜や海藻メインにしておくと、未来の自分に感謝されることでしょう。

 今日はなんだかお料理したい気分!そんな日は、未来の自分の手助けをしてあげましょう!

レシピ:みょうがとオクラの肉巻きはこちら

   :アジのさんが焼きはこちら

   :ひよこ豆のべジつくねはこちら

   :しらたきチャプチェはこちら

参考:「政府広報オンライン」HP

  :「つくおき」HP  

オフィシャルメンバー:滝野香織

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