DHAたっぷり秋の健康食!サンマをふっくら美味しく焼くコツ

秋の訪れとともに、食卓に恋しくなるのが、香ばしい焼きサンマ。脂がのった旬のサンマは、DHAやEPAといった栄養素も豊富で、まさに健康と美味しさを兼ね備えた“秋のごちそう”。でも、自宅で焼くとパサついたり、皮が網にくっついてしまったり……そんな悩みを抱える人も少なくありません。

このコラムでは、家庭でもふっくらジューシーに焼き上げるためのポイントをご紹介します。

栄養も香ばしさも秋に最盛期の秋刀魚(サンマ)

9月から11月にかけて旬となるサンマ。皮はパリッと、身はふっくらと焼き上がった旨味たっぷりの一尾に、大根おろしとすだちを添えれば、秋の夕飯は格別なものになります。美味しいだけでなく、動脈硬化の予防をはじめ、脳の働きをサポートする DHA(ドコサヘキサエン酸)や、EPA(エイコサペンタエン酸)といった良質な脂肪酸を含むサンマは、とても優秀な食材。ビタミンDやカルシウムの吸収を助ける働きもあり、骨の健康や免疫力向上にもひと役買ってくれる秋の味覚です。

美味しさは「選び方」から始まる

美味しいサンマを食べるなら、スーパーや市場でサンマを買うときの見分け方を知っておくと◎。目が澄んでいて透明感があるもの、そして口先と尾が黄色味を帯びているものは、脂がしっかりのっている証拠です。さらに、背中が青黒く輝いており、腹の部分がふっくら丸みを帯びているものが良いとされています。お店で見かけた際は、ぜひ細部までチェックして選んでみてください。

焼く前の下ごしらえも味の決め手

サンマを美味しく焼き上げるために欠かせないのが、下処理。水で軽く洗って汚れを落とし、キッチンペーパーでしっかり水気を拭き取ります。さらに、両面にまんべんなく塩を振って15〜20分ほど置くことで、余分な水分とともに臭みを抜き、身が締まって旨味が増します。そこからサンマの表面に斜めの切り込みを2、3本入れると、火が入りやすくなることに加え、皮の破れを防ぎ、見た目の良さもアップ。こうした手順を丁寧に行うことが、“ふっくらジューシー”な仕上がりへの近道です。

グリルでふっくら!サンマの美味しい焼き方

家庭の魚焼きグリルでサンマを焼く場合、意識したいのが火加減と配置。グリルは使用前にしっかり予熱を加え、焼くときも網に薄くサラダ油を塗っておくと皮がはがれにくくなります。火力は中火〜中強火でじっくりと時間をかけて焼くのがポイント。使用するグリルによって異なりますが、片面5〜7分ほどでこんがりと焼き色がつき、裏返して同様に焼けば、ふっくらした焼きサンマの完成です。また、魚を網の中央ではなく両端に置くことで、火の通りが均等になりやすく、焼きムラを防ぐこともできます。ノーリツのマルチグリルなら焦げる心配もないと評判ですので、魚を焼くのが苦手という方は、チェックしてみてくださいね。

グリルがない時はフライパンや七輪を使用

魚焼きグリルがない、または使いたくない場合は、フライパンや七輪で代用が可能です。フライパンで焼く場合は、くっつき防止のホイルやクッキングシートを使うのがコツ。弱火〜中火でじっくりと焼けば、外は香ばしく中はしっとりとした仕上がりになります。または、七輪で炭火焼きを楽しむのも風情があっておすすめ。炭の遠赤外線効果で、外はパリッと中はふっくら。自然の火力が生み出す焼き加減は、家庭でありながら本格的な味を堪能できます。

秋のサンマを美味しくいただくためには、素材選びから焼き方、そして味わい方まで、一つひとつにちょっとした工夫が必要です。栄養満点のサンマで、心も身体も健やかな秋を迎えてくださいね。

参考:

【FOODIE】

【山内鮮魚店】

【鮮魚 丸松】

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