おしゃれFOODIEがいく〈口内世界旅行~ニュージーランド~〉

世界が移動を制限し、気軽に旅行を楽しめなくなってもう随分経ちました。ワクチン接種により世界の状況は大きく変わりつつあります。とはいえ、まだまだ外食も旅行も思いっきり楽しめるわけではありません。そこで提案したいのが「口内世界旅行」!おうちで世界の料理を作って、旅行気分を味わいましょう。

 第14回は “ニュージーランド”です。ニュージーランドは南太平洋に浮かぶ島国で、日本の3/4の面積に人口約504万人。南北に長い島国で四季があるところが日本と似ています。亜熱帯の気候から雪が降る地域もあり、温泉もあり、島国なので魚介類をよく食べる食文化であるところも日本と似ていますね。そんなニュージーランドと日本が圧倒的に違うのは人口です。そしてニュージーランドは、農業や畜産、酪農が盛んな国です。

 ニュージーランドは人口より羊の数が多いのは有名な話。約3,000万頭弱が放牧されているそうです。ニュージーランドのラム肉は、日本のスーパーの精肉売り場でもよく見かけます。昨今、輸入の技術が上がり、昔のような臭みのあるラム肉とは違う美味しいラム肉が気軽に食べられるようになりました。ニュージーランドのラム肉の特徴は、品質がとても優れている、脂身はほとんどない、赤みが多い、臭みがない、食感が柔らかいと本当に優れているのです。ラムチョップのサイズ感は小ぶりになりますが、日本人には適量に思えます。  

 また、牛もたくさん放牧されていて、牛乳や乳製品が重要な輸出品となっています。豊かな自然の中で放牧され牧草だけを食べて育った健康な乳牛は世界的にも人気があるそうです。「グラスフェッド」という言葉をご存じでしょうか。読んで字のごとく草を食べて育ったという意味です。その自然に近い生育方法と栄養成分の違いから、近年ヘルスコンシャスな人たちに支持され、注目を浴びています。

穀物を食べて育ったグレインフェッドの牛に比べると、βカロテン・オメガ3脂肪酸・共役リノール酸が多く含まれるそうです。ニュージーランドの乳牛は、ほとんどがこのグラスフェッドです。私はニュージーランドのグラスフェッドバターを好んで買っていますが、牧草のカロテンの影響で黄色が強く、味はあっさりとしています。しつこさがないので気に入っています。  

   

 ニュージーランドはワインも有名です。中でも「世界中にあるソーヴィニヨンブランの中でも、ニュージーランド産の物は特別な存在である」とワイン業界では認識されているそうです。またニュージーランドワインはコルクではなくスクリューキャップが主流。スクリューキャップは品質が保てる上、悪臭の原因が少ないから選ばれるそうです。そしてもちろん大地に根差したオーガニック・サスティナブルのワイナリーが多く、独自の厳しいオーガニック基準があります。価格は日本では2,000円くらいから購入できるそうなので、1度試してみたいですね!!

 ニュージーランドは自然が多く、オーガニックの聖地でもあり、移住する人が多い国といわれています。ラム肉も乳製品も大好きなので訪れてみたい国のひとつです。

「ラム肉のみそ炒め」 レシピはこちら

「ラムチョップと南瓜のハーブグリル」 レシピはこちら

「ラムと野菜のトマト煮」 レシピはこちら



参考:「ニュージーランド基礎データ」外務省

   「明治の食育」meiji

   「ニュージーランドワインラバーズ」HP

オフィシャルメンバー:滝野 香織

タグ

    オススメコラム・特集

    このコラムに関連するコラム